ヘテロティック弦理論

物理のTip

超弦理論は「9次元+グラスマン数」の超空間の中で弦が振動していると考える。一方で、南部と後藤の弦理論は25次元の空間でしか意味がない。
プリンストンの4人組(プリンストン大学のデイビッド・グロス、ジェフリー・ハーベイ、エミール・マルティネック、ライアン・ロームの4人)は、二つの理論を合体させた。時計回りの波は「9次元+グラスマン数」の超空間で、そして反時計回りの波は、25次元空間で振動しているとする。それぞれの波が別々の次元で振動していると考えても、数学的に何の矛盾も起きない。しかも、そう考えるとよいことがあった。
1つは、Ⅱ型の超弦理論と違って、パリティの対称性を破ることができたこと。これは、時計回りの振動と、反時計回りの振動をく別していることからわかる。そしてもう1つは、この新しい理論は、アノマリー相殺条件を満たす32次元の対称性のほかの、もう1つのゲージ対称性、つまり例外群の対称性を実現できた。
プリンストンの4人組はこの理論を「ヘテロティック弦理論」と名付けた。

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