「10次元の時空間(=九次元の空間)のⅡA型の超弦理論」が、結合定数を大きくしていくと「11次元の時空間(=10次元の空間)の超重力理論」になってしまう。
ウィッテンは、同じような観察を五種類の超弦理論すべてについて試み、それらがいずれも、10次元の超重力理論とさまざまな極限で結びついていたことを明らかにした。
これは「双極性のウェブ」と呼ばれている。五つの超弦理論と超重力理論は、クモの巣のように張り巡らされた糸で、お互いに結びついていた。
ウィッテンの発見は、「第二次超弦理論革命」と呼ばれる大きな進展の起爆剤となった。
そのポイントは、次の通り。
(1) 別々のものと思われていた五種類の超弦理論は、双極性のウェブで結びついている。
(2) 結合定数を大きくしていくと、双極性によって簡単な理論に置き換えられる。
(3) 双極性のウェブを完成させるには、10次元の超重力理論も含める必要がある。
これは、五種類の超弦理論が、実は一つんこ理論のさまざまな現われであることを示唆している。
のちにウィッテンは、この理論を「M理論」と名づけた。
双極性のウェブとM理論
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